パート社員の厚生年金加入要件拡大
現在週20時間以上働くパート社員の社会保険への加入義務がある会社は、501人以上の社員を雇用する会社となっていますが、2022年10月から中小企業への適用拡大を柱とする年金改革法案が閣議決定されました。
この法案が可決されると、101人以上を雇用する会社は2022年10月から、51人以上を雇用する会社は2024年10月から、週20時間以上働くパート社員も社会保険の加入対象となります。
繰下げ請求の時期を拡大( 2022年から )
また、現在70歳までとなっている繰下げ請求の年齢を75歳まで繰下げが可能となります。
繰下げ率が現在の月0.7%とすると、最大で84%増額することになります。
12年で総支給額が同額になると言われていますから、87歳以上長生きする場合はお得となる計算です。
65歳前の在職老齢も47万円までアップ
現在65歳前の特別支給の老齢厚生年金の在職老齢による支給停止額は27万円となっていますが、2022年4がから47万円にアップします。
この改正により得をする可能性がある方は、男性は昭和33年~昭和36年4月1日生まれのかた、女性は昭和33年~昭和41年4月1日生まれの方となっています。